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山本 自爐/Yamamoto Jiro

山本自爐(本名・次郎、1898~1954)は、新潟県出身の鋳金作家です。

山本が生まれたのは村上市長井町の、代々金工を生業としてきた名家です。山本は兄の貞次や弟の光路とともにやはり鋳金の道へと進み、鋳物師である父又五郎に師事して技術を身につけました。上京後は、1920年代中頃から帝展、新文展、日展へと意欲的に出品を重ねていきます。第10回帝展の図録には、彼が出品した【鋳胴水瓶】の、すっと縦に伸びる上品な造形が記録に残されています。1927年以降は、商工省主催工芸展で発表した作品が次々と注目を集め、作家としての存在感を強めていきました。たとえば、1933年の読売新聞に掲載された渡辺素舟(1890~1986)の美術評「帝展の工芸美術評 若きゼネレーション来る」では、「山本自爐氏の花器は上代の風趣を想はせてよく」というように、作品に漂う古き良き時代の趣きを評価されています。作家の団体活動にも多数加入し、工芸の研究団体としてあらゆる分野の若手作家たちで設立された「七日会」や、新潟県出身の帝展系の工芸家たちが集った「越佐工芸美術会(のちの新潟工芸美術会)」などへの参加を通して、同時代の仲間たちと切磋琢磨しながら自身の芸術を深めていきました。1945年に疎開してからは、瀬波町(現・村上市)に拠点を移して創作活動に励みますが、1954年、折しもサンフランシスコ日本工芸展への出品作品の制作中に、50代半ばという若さでこの世を去りました。

伝統を踏まえつつ、モダニズムの感覚を積極的に取り入れた山本の作品には、素朴な味わいと洗練された美しさが両立しています。また、ブロンズ製でありながら、重くなりすぎない柔らかなイメージを持っているのも特徴です。動物をかたどった造形も得意としており、新潟県立近代美術館に所蔵されている【鋳銅鷺香炉】(1940年)では、片足をあげた鷺の一瞬が愛らしく表現されています。

山本 自爐/Yamamoto Jiro

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山本 自爐/Yamamoto Jiro

作品名:Bronze Teaburi

サイズ:H42cm×W35cm

価格:ASK

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