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ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

ルネ・ラリックは19世紀末から20世紀中頃にパリで活躍した、ジュエリーデザイナー、ガラス作家です。

ラリックは1860年、フランスはシャンパーニュ地方のアイという小さな村に生まれます。それから間もなく一家はパリに戻ったものの、夏の休暇がくるたびにこの村を訪れました。自然にあふれた田舎で、幼いラリックは身近にある草花を絶えずデッサンしながら、豊かな詩情と鋭い観察力を養います。自然からインスピレーションを得る彼の創作は、こうした幼少時代に起源を持つと言えます。1876年、16歳で宝飾職人に弟子入りするとともに装飾美術学校でも技法を学び、1882年からはフリーランスのジュエリーデザイナーとして、独自の作風を確立させていきました。そんなラリックが不動の地位を築いたのは、1900年に開催されたパリ万国博覧会です。彼の作品に用いられた動植物や神話の人物のモチーフは、それ自体が主役となりデザインの美しさを際立たせ、宝飾に対する既成概念を覆すこととなります。「モダン・ジュエリー」の先駆者として認められたラリックは、上記のようなアール・ヌーヴォー調の作品を次々と創出していきました。

しかし、ジュエリーデザイナーとして名を馳せた彼の関心は、かねてより心惹かれていたガラス工芸へと移行します。香水商から香水瓶のラベルのデザインを依頼されると、その翌年にはガラス製造工場を借り、ラベルだけでなく香水瓶の製造を始めました。単なる容器にとどまらず、香水のコンセプトに合わせて作られたラリックのデザインは画期的でした。また、花瓶や照明といったガラス製の生活雑貨を、一点物と遜色ないクオリティで量産する試みは、アール・デコに変わりゆく時流にもかなっていました。

こうしてガラス作家に転向したラリックは、1925年のパリで行われたアール・デコ博においても、その才能をいかんなく発揮します。アール・ヌーヴォー、アール・デコという二大潮流に身を置いた巨匠ラリックの、優れた審美眼と感性によって生み出された数々の造形美は、欧米のみならず日本でも多くの人から愛され続けています。

ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

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ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

ルネ・ラリック/Rene LALIQUE

作品名:SCARABEE(香水瓶)

サイズ:H8cm(1922年)

価格:ASK

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