堀尾 昭子/Horio Akiko
堀尾昭子は関西を中心に活動する具体美術家。堀尾貞治の妻。1968年具体美術協会の会員となり、解散まで在籍した。木や金属などの素材に、アクリル板や鏡を組み合わせた作品を多く手掛ける。
彼女の作品は全て「無題」となっている。言葉で作品を補うことや説明することを避け、見る人それぞれの感性で見てもらうためである。作品の多くは、具体美術によく見られる激しく大型の立体表現とは異なり、小さくとも詩的で独自性がある。すっきりと無駄のない、素材そのものから現れる表現を大切にしている。
一方でシンプルであることや単純さを目指しているのではなく、線そのもの、色彩そのもの、素材そのものでもって「世界を組む」ことを試みていると、このような形になるのだ、と語っている。
作品名:無題
サイズ:H27.5×W21cm(1992年 木とアクリル)
価格:150,000円