ルネ・ラリック/Rene LALIQUE
ルネ・ラリックはアール・ヌーヴォー様式の金細工師、宝飾デザイナーである。フランスの小さな村に生まれたラリックは、幼少期から身近な存在である「自然」からインスピレーションを得ることが多かった。自然を注意深く観察することで培った感性は、多様な芸術と出会うことで磨かれていき、それは形を変えて「装飾品」として人々の身近なものになっていったのである。
1908年、香水瓶とラベルの制作依頼を受ける。当時、優美なデザインの瓶に香水を詰めて販売するのは斬新な試みであった。この頃から本格的にガラス工芸品の制作を始める。香水瓶、花瓶、置き時計、テーブルウェア、アクセサリーなどを手掛け、1920年頃からガラスの分野でも不動の地位を築き上げる。50歳を過ぎてガラス工場の経営者に転身した。
作品名:FLEUR
サイズ:H10×D8.8cm(1932年 5脚)
価格:500,000円