篠田 桃紅/Shinoda Toko
篠田は中国、大連の生まれ。5歳の時に父の手ほどきで初めて墨と筆に触れる。以後、独学で書を極めていく。
第二次世界大戦後、文字を解体し、墨で抽象を描き始める。1956に年渡米し、ニューヨークを拠点にボストン、シカゴ、パリ、シンシナティ他で個展を開催。1958年に帰国してからは、壁画や壁書、レリーフといった建築に関わったり、増上寺大本堂の襖絵などの大作を制作したりする一方で、リトグラフや装丁、題字、随筆を手掛けるなど、活動内容は多岐にわたる。
2005年、ニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれ、晩年まで精力的な活動を続けた。彼女の研ぎ澄まされた感性や、凛とした生き方は、多くの人々を魅了したのである。
作品名:ALLEGORY
サイズ:57×42cm(リトグラフに手彩色)
価格:ASK