ルネ・ラリック/Rene LALIQUE
ルネ・ラリックの前半生は、アール・ヌーヴォー様式の金細工師として、また宝飾デザイナーとして活躍。その分野で名声を得たのち、ガラス工場の経営に転進したのは50歳を過ぎてからであった。
1908年、香水瓶とラベルの制作依頼を受ける。当時、優美なデザインの瓶に香水を詰めて販売するのは斬新な試みであった。この頃から本格的にガラス工芸品の制作を始める。香水瓶、花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどを手掛け、1920年頃からガラスの分野でも不動の地位を築き上げる。
フランスの小さな村に生まれたラリックは、幼少期から身近な存在である「自然」からインスピレーションをもらうことが多かった。自然を注意深く観察することで培った眼差しは、様々な芸術潮流と結びつきながら磨かれていき、それは形を変えて「装飾品」としてラリックの手により人々の身近なものになっていったのである。
作品名:PIERREFONDS
サイズ:H15.5×W34cm(1926年)
価格:ASK