三代 徳田 八十吉/Tokuda Yasokichi
三代徳田八十吉は、初代徳田八十吉の孫にあたり、初代と二代目に師事する。重要無形文化財「彩釉磁器」の保持者であり、人間国宝に認定される。
「上の世代の作風ではなく、自分は自分の作品を」と意識し「絵」ではなく「色」にこだわる。70色もの色を巧みに操り、色の濃淡のみで作品を仕上げる技法「彩釉」を自ら生み出した。
古九谷焼を再現した初代、現代的作風に傾倒した二代、二人の影響を確かに引き継ぎ自らの色絵表現を編み出した三代と、追求した抽象的な作品は世界からも高い評価を受ける。
「アートは創造であり、その価値を決めるのは時間である」と語った三代徳田八十吉の作品は、陶芸だけでなく現代アートのカテゴリーで紹介される事も少なくない。人の真似ではないものを創る事に意味がある、という信念を貫き、新しい道を切り開いた彼の言葉は、後に続く作家たちに大きな影響を与えている。
作品名:耀彩彫文花器
サイズ:H32cm
価格:SOLD OUT